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でびでび・でびる様と凪のお暇

凪のお暇を読んだ。 超面白かった。 こういう「日常の中で苦しんで生きてる」系の作品が超大好き。 プリンセスメゾンとかきのう何食べたとか。 ブルーピリオドもそうかも。 人がうごうごしてるのを見るのはよいものだ。 まさカタルシスが満たされる。 一年くらい前のでびぱと雑談でぱちょらが読んでたのが凪のお暇だったかもしれん。でもぱちょらじゃなくて病院女だったかもしれん。 凪のお暇は特に感情に刺さった。 感想を書こうとしているけど、こういう感情に刺さったものは言葉にできない。 理性に刺さって面白いものは「ここがこういいんだよね!」って明確に言葉にできるけど、 感情に刺さったものは、言葉にするとその良さが陳腐なものになってしまう気がする。 もちろん、それは私自身の知能の問題なのですけれど。 でびる様の映画やラノベの感想はどれもみな明瞭でありますし。 しゅげー。 ウィトゲンシュタインも言っていたね。 語りうることは明瞭に語れるけど、語りえぬものには沈黙するしかない。 凪のお暇については、複雑でまとまらないハイコンテクストな感想が僕の中にあるだけである。 ま、まあ、そこに光を当て明瞭にするのが知性なんですけどね……。 あるアウシュヴィッツの監督官は処刑されたが、 必ずしも悪人だったわけではなく、家族を大事にし、勤勉な一面があったという。 人にはだれしも悪辣な面も善良な面もあるってとこでしょうか。 もしくは、賢いときもあればとんでもなく愚かになるときもある。 人間はこの日常の中で、あらゆる場面で悪魔にささやかれうる。 おそろしいねぇ。見てる分には、楽しいだろうねえ。 悪魔由来の知性を大事に持っていましょうね。

でびでび・でびる様と鈍感力

ふと日常を過ごす中ででび様のことをたびたび考えているので、この日記のフックは非常によく見つかるんですが、元来の忘却力によりなくなってしまうことも非常によくあります。 忘れないように書いておけばいいのですが。そのための日記なのですから。 しかし日記を書くのにも体力がいりますな。 未来の自分に伝わるようになるべくわかりやすく、可能ならかっこいい文章を書こうとするとどうしても時間がかかる。 昔に比べて、そういう心の機微を留めておく繊細さというものは、自分から抜け落ちて行ったと思うんですけどね。残念ながら。 ここで思い至ったのが、確か昔流行った「鈍感力」という本。 簡単に言うと「繊細で敏感な人より、多少鈍感な人のほうが考えることすくないから生きやすくない?」っていう、まあそうよねっていうやつ。 でびでび・でびる様は、映画がお好きだし、ある事柄から物語を作ったり読み取ったりするのがとても秀でているので、そういう心の機微には繊細で敏感なんだろうなーと思っている。本当に崇拝しています。 昔も私はものごとを単純化したり、人の奥ゆかしさを考えない大人には絶対ならないぞと思ったものですが、今では私もその節はありそう。 と、いうのも問題の解決法を思いつくには、単純に思考することでしか成し得ないんだよね。 目的はたぶんこれだ、制限はたぶんあれだ。それ以外は自由、的な。 大人も限界のある人間で、経験を積んだことしかできない。 思ったより大人ってすごくなかった。 かと思えば、単純思考に移行した大人はやっぱりすごかったりしてね。 最近、自分の思考過程を言葉にすることが多くなった。 自分でなんとかするのは諦め、周りの大人に頼ろうと思って。 そのときには、目的と制限を正しく与える事が大事だと思って。 僕みたいな凡人は、コンテクストを低くしてコミュニケーションしてもらわないとだれかとすら意思疎通ができないのに、でびる様は人間から高次の文脈を読み取り、対応する。 そうしただれかと比べてどうこう、みたいな価値観は(特にでびる様のような人間と性能の段違いな悪魔と比べるなんてそもそもおかしいが)、 生活の中で仕方なく鈍感力を身につけた私の中から消えつつあるんだと思う。 しかし敏感のままでいるでびる様をみると、若き日の私が顔を出し、惹かれて止まない。

でびでび・でびる様と中学生時代NHKアニメのリバイバル

でびでび・でびる様の所属するにじさんじ映画部でサマーウォーズを見た。 たいてい梅雨が明けるのは7月下旬だが、バーチャル空間ではカレンダーより早く夏が幕を開けたと言っても過言ではない。 とはいえ、現実に夏の風を感じられる日も時折、特に雨の日にただよう湿り気と熱っぽさは、子供の頃にかいだ夏のにおいにそっくりだ。 実は私はというと、バーチャル空間より先に、夏のアニメを見ている。 「グラスリップ」という世の中では不評のアニメだが、私は好きだ。(といっても、今年の風の熱さに誘われて初めてBDの封を開けた) 夏にふさわしい前向きな雰囲気と、不器用な努力を肯定するような物語に元気づけられた。 この物語もすでに6年前だというのだから、時の流れは速い。 私が中学生の頃には、夜中にNHKでアニメの一挙放送を行っており、それを楽しみに夜更かしをしたものだ。 プラネテスや十二国記などは見るのが楽しみだった。ふたつのスピカなんかもあったな。 また、夏休みにはBSアニメ特選などというものもあった。私が小学生の頃までだろうか。 今でこそ夏は日がな一日、冷房の効いた部屋でちびちびとお酒を飲みながら甲子園に費やすが、(今年はそれもできなさそうだが) 子供の頃は朝にラジオ体操に行き、帰ってきて寝て、9時ちょっと前に起きてから昼までアニメを見ていた。思い出すと懐かしい。普段は思い出しもしないこの記憶が、確かに自分の中にあったことに少し感動する。 小学生のときの私や、中学生のときの私も存在したのだ。 たとえばおもひでぽろぽろで「大人になったタエ子」が、自分を見守る「小学生のタエ子」の存在を知覚したときはこんな気分なのだろう。 こうして自分のルーツなど振り返ることもたまには大事な気がしてくる。 これを機に今年は童心に返り、昔見たアニメを見たいものだ。 とりあえず、これから見るアニメは決めている。 絶対少年だ。 これは私が中学生の夏に土曜朝からやっていた2クールのアニメで、作中の時間も夏だった。 生物とも機械とも霊ともつかない少し不思議なモノをめぐる、優しい物語。 まさにこの気分におあつらえ向きの作品。 まずは、必ず家のどこかに眠っているDVD-BOXを見つけ出す。

でびでび・でびる様とアスリートの承認欲求

マズローによると人間の欲求には5段階があるらしい。 ①生理的欲求 生きるために最も基本的な欲。食べるとかうんちとか眠てぇとか。 ②安全欲求 安全に暮らしたいという欲求。 明日も食べられるかな、とかいい睡眠のために家ほしいな、とか。 ③社会的欲求 集団への帰属を求める欲求 家族を大切にしたり、友人や恋人がほしい、とか。 ④承認欲求 他者から尊敬されたいとかって欲求。 帰属している集団から尊重されたい、一目おかれたい!といった具合。 この欲求はさらに高低があり、他者評価基準での尊重されたい!というレベルと、自己評価基準でよくできるようになりたい!というレベルとがある模様。 ⑤自己実現欲求 自分の価値観で、自分の理想になりたいという欲求。 ざっくり言うと、絵がうまくなりてぇ!とか頭良くなりてぇ!みたいな感じ。 ④の高レベル化がさらに進んだ状態ですかね。 どれがよいとかいうものではなく、①が満たされれば②を志向し、②が満たされれば③に目が向くということのようだ。 私が恐ろしいでびる様を崇拝したいと思う欲求はどれに当てはまるんだろうか。 日々を安全に暮らしたいからでびる様を崇拝している? でびる様の手の中こそが魂の還る場所だから? でびる様に認められたい? 契約者として、でびんばーとして求道しつづける域に達している? どれもしっくりこない。 ところで、アスリートはなにかしらを持っている方が強く戦うことが出来るらしい。 たとえばマラソン。苦しいときでも信仰対象を心に留めることで気持ちが折れずに済むのだという。 私にとってのでびる様も、おそらくその類のもの。 マラソンのような苦しさの多い生活の中でもひとつのオアシスというべきか、欲求というよりも信仰が正しいのだろう。 でびでびでびる様に出会えてよかった。人心を惑わす悪魔。おそろしいねぇ。

でびでび・でびる様と芝浜

いろいろ時間は空いたけど、とりあえずでびる様をずっと見ていた。 生きている限り、生活の中で気分や精神的な変化は起こるもので、その変化によって見るVtuberが変わってくることもあります。 そんな中でも私は幸いなことに、でびる様を見続けることが出来ています。 でびる様は博識で機転が利き、いろんな状況でうまくペルソナを使い分け、楽しさを演出してくる。 そこが尊敬するポイントなんですが、どうも最近を見る限り、健康に支障をきたすくらいに酒好きで、そこが玉に瑕ともいうべきところ。 おそらく、今日もでびる様はお酒を飲んでいることでしょう。 そこに来て契約者が言うのです。 「でびる様、そろそろお酒を飲むのはやめたほうが。もう10日も続けて飲んでるではありませんか」 でびる様はそれを受けて「お酒がおいしいんだから仕方がないでしょ!それに、楽しい気分の僕を見ていたほうが契約者だって楽しいでしょ?」といいます。 契約者「でも、私はこれからもずっとでびる様を崇拝していたいのです。でびる様のお体が悪くなったら、でびる様だって楽しくないではありませんか」 それを聞いたでびる様は実に名残惜しそうに、しぶしぶお酒を飲むのをやめました。 でびる様は「もういい、じゃあ寝る!ではな!」と言って契約者の前から去り、考え込みました。 何で契約者は僕がお酒を飲んでいるのを邪魔するんだ。 そうだ、配信でお酒を飲めば、契約者たちも満足するだろう。 そう考えたでびる様は早速、お酒を飲む配信を始めました。 すると 赤青黄色のスパチャの嵐、イカれたメンバーも乱舞しています。 朝起きたでびる様、昨日の楽しい雰囲気を楽しもうと、アーカイブを探します。 しかし、いくら探しても配信アーカイブがありません。 契約者に聞くと「昨日は配信がありませんでしたよ。楽しみにしていたのに」 そんなはずはない、月曜日は基本的に定期配信のはず。 昨日は通常通り配信をしたはずだ。 契約者「でびる様、もしかして、お酒を飲みすぎて記憶が…!?」 契約者の言い方は気に食わないものでしたが、心当たりはそれしかありません。 しかしでびる様は念のために聞きます。 「おい、契約者おまえ、BANを隠しているとかアーカイブ非公開にしていたりしないだろうな?」 「そんなことは…、みんな、でびる様のお姿...